先日、お客さんから修理で懐かしいバイクを預かりました。

　このバイクはポルシェバイクです。そうです。あのポルシェです。

　「え！？ポルシェがMTB作ってたの？」とお思いでしょうが、実際このバイクを作ったのはドイツのローテックというメーカーが確か作っていたと思う。なんせもう20年以上まえの記憶だからなんとなくです。間違っていたらごめんなさい。

　たしか僕がまだ10代で、MTBに乗り始めて、もう寝ても覚めても自転車のことばかり考えていて、毎日サイスポとバイクラを穴が開くくらい読んでいた時代に、鳴り物入りで登場したバイクでした。

　たしかそのときの値段が安いほうで40数万、高いほうで60数万で、もう僕からしたら憧れのバイクで実物を目にすることができれば幸せ、というくらいの高嶺の花だったんです。

　今回お客さんからこの自転車を預かったときはその時の気持ちがよみがえってきて洪水のように記憶が呼び戻されました。ああ、懐かしいなあ。このメカメカしさがたまりません。

　またあの頃に戻りたいような、でも、よく考えたら今もそんなに変わらないような。

　人って年を取るようであんま取ってないんですね。いまも自転車ばっかり。このままでいいや。

　自転車は進化したけど、僕は・・・。