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 シルクロード的日常は、日頃のお店やその周辺、朝走りや通勤途中などにふと心に思ったことや、出来事などをてきとうに書き綴った日記です。
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25年ぶりのキャンプ登山

 この週末は山登りに行ってきました。

 まえまえからずっと行こうと思っていて、お盆で人が多すぎて断念したり、予定が合わなかったりとうまくいきませんでした。

 どうせ一泊で山へ行くなら長野のちょっとした山へ行こうかとお客さんと計画していました。

 といっても、僕がテントを担いで山登りをしていたのは北海道に住んでいたころ。

 北海道に就職したときに山登りが好きというだけで山岳会になんとなく入会させられて、なんだかんだといろんな山に登っていました。

 道具はさらにその前に学生時代に買ったもので寝袋に関しては高校生の時に買ったものでした。テントやリュックは大学生の時だから、もうかれこれ30年以上まえの道具です。

 その道具を物置から引っ張り出して広げてみました。寝袋は登山以外でも使っているので問題ないのですが、テントは心配でした。

 いざお店で立ててみると縫い目の防水シールはボロボロでしたがとりあえずテントとしては使えるみたいでした。

 とりあえず一通りは使えそうだったのでこれで行くことにしました。

 しかし、もうひと昔ふた昔前の道具だから重いです。

 食料や水、炊事道具もすべてパッキングすると18kgもありました。まあ、後から分かったのですが、食料はちょっと多すぎでした。

 というわけで、金曜日にお店が終わってからメンバーが合流して長野へ向かいました。

 夜通し走り、登山口についたのが午前3時半ごろ。

 なんともうその時点で駐車場はほとんど満車。第一駐車場は満車で第二駐車場になんとか停めることができました。

 50分ほど仮眠をとったのですが、駐車場に停められない車がウロウロしてライトがまぶしくて寝たような寝られなかったような。

 準備をして4時50分に出発。

 はじめは舗装路を歩き登山口まで行きます。少し距離がありますが第二に停められてよかった。第三ははるかに遠くなるらしいです。

 登山道に入ってすぐに蝶ヶ岳方面と常念岳方面に分かれます。僕らは常念岳方面ですが、登山者の多くは蝶ヶ岳方面でした。

 登り始めてしばらくは樹林帯の中を急登します。木の根っこを越えながらつづら折りを上ります。

 森の中なので涼しく、気持ちよく登ることができます。時折ほかの登山者の方と話しながら登ります。

 稜線に出てからは岩登りが始まります。

 結構しっかりした大きな岩をよじ登ったり飛び移ったりと迫力のある楽しい登りになります。

 しかし、僕は途中荷物が増えて重量が20kgになっていて大きな岩を越えるのがちょっときつくなります。

 それから僕はこう見えて高山病に弱く、ちょっと息の切れる動きをするとヘロヘロになってしまいます。

 それでも素晴らしい景色と長野の山にきた嬉しさ、久しぶりのテント泊登山にテンションが上がってルンルンで登ってしまいます。

 稜線のピークに来た時に目の先に槍ヶ岳が姿を見せてくれました。

 もう感動です。

 右に行けば本日のテント場の常念山荘、左に常念岳山頂の分岐に荷物を置いて身軽に頂上を目指しました。

 頂上は晴れて360度の大展望でした。東の方を見ると富士山を見ることができました。

 そして頂上直下でほかの登山者の方がライチョウがいることを教えてくれました。よく見るとライチョウの親子がいました。ひながちょこまかと動き回ってかわいい。

 分岐まで戻り、常念山荘に向かって下ります。

 この下りがきつかった。石がゴロゴロで急こう配で重い荷物を背負って登ってきた足にこたえます。

 なんども休憩しながらなんとか本日のゴールのテント場に到着しました。

 テントを張ってノンアルコールビールで乾杯。ほかのメンバーは本物ビールとお酒でした。

 テント場は暑く、テント場脇のハイマツの日陰でくつろぎます。

 あまりの気持ちよさになんども寝そうになるもなんとかこらえました。寝ると背中の石でめっちゃ痛くなります。

 夕方になって晩御飯の準備でご飯を炊いていると、前のテントの人からブロッケン現象ができてるよ、と教えてくれました。

 ブロッケン現象とはすごくレアな現象で、いろんな条件が偶然同時にそろったときにしか起きないすごく珍しい現象です。

 それを聞いて僕はご飯を炊いた状態のままカメラをつかんで見えるところまで飛んで行ってしまいました。

 開けたところに行くとほんとにブロッケン現象が起きていて、目の前の雲の中に自分の影が虹の中に現れて、幻想的な風景が広がっていました。

 腕を広げたりポーズをとったり動かすと雲の影も同じように動く姿に興奮して、時間が過ぎるのを忘れて見ていて、テントに戻るとごはんが少し焦げていました。

 晩御飯のハンバーグカレーを食べてコーヒーを飲んでいると暗くなってきました。

 陽が沈むのを見送って星が出るのを見ていました。

 月が明るくて星はそんなに見えませんでしたが、眺めているとちょうど我々の真上に流れ星が。泣きそうになるくらい感動しました。

 寒くなったのでもうテントに入って寝ます。

 夜中に風が強く、何度か目が覚めましたが前日ほとんど寝ていないこともあってよく寝れました。

 朝3時起床。

 またご飯を炊いてカレーをがっつきました。山に来るとなんでこんなにおなかがすくんでしょうか。

 片付けて荷物をまとめます。

 東の空はどんどん明るくなってきます。

 まずは昨日下ったきつい下りを登り返します。

 きつい登りのはずですが、ちょうど朝日が昇るのを左に見ながら、右に槍ヶ岳や穂高連峰のモルゲンロートをみて登るので、あまりの神々しい景色に全然苦になりません。

 左向いて感動して右向いて感動して感動している間にほどなく常念岳山頂につきました。

 ここからはちょっと怖い岩の下りが始まります。

 でも道がしっかりしていてそんなに危険性はありませんでした。

 ここからは蝶が岳に向かって稜線歩きになります。右に槍ヶ岳、穂高連峰を見ながら歩きます。

 途中湿地や池があり、高山植物のお花畑もあります。ニッコウキスゲやチングルマ、ハクサンチドリ、シナノキンバイなどの花が咲いていて楽園のようでした。

 アップダウンを繰り返して蝶槍という山に到着。

 なんと頂上手前にライチョウの夫婦がいました。その夫婦は一心不乱に砂浴びをしていて、横にいる我々を一切気にせず砂の上で体を震わせていました。なんかめっちゃ可愛い。

 蝶槍からは緩くて開けた稜線歩きです。ほどなく蝶が岳山荘に到着しました。

 そこでTシャツとコーラを購入。行動食で昼食をすまし、蝶ヶ岳頂上へ。

 小屋やその周りは人がいっぱいなのになぜか頂上にはほとんど人はいませんでした。景色を独り占め。

 これからは登山口に向かって下ります。昨日からずっと見ていた槍ヶ岳とお別れです。なんかちょっと寂しい。

 登山口までの下りは階段が多いよく整備された登山道でした。

 歩きやすいですがすごく長く黙々と下ります。

 途中前日常念岳に登っている途中に会った登山者の方とまた会い、一緒に下ったりしました。

 みなさんめっちゃ歩くの速い。

 下りの途中の見どころであるゴジラの木まで一緒に歩きました。

 ゴジラの木はうわさ通りほんとにゴジラにそっくりでした。

 ゴジラの木を越えるとすぐに湧き水がありました。めっちゃ冷たい。

 湧き水を飲んで生き返ったところで登山口までもうひと頑張りします。

 したがスケスケのつり橋を渡り川沿いを歩くとほどなく登山口に到着しました。

 二日目の歩行時間は休憩込みで11時間。

 よく頑張りました。

 天気といい、コンデションといい、サプライズイベント(ブロッケン現象、流れ星、ライチョウ)といい、もう何も申し分ない登山でした。

 大変だったけど登山の良いところを濃縮したような宝石のような時間を過ごすことが来ました。

 皆さんお疲れさまでした。

 そして素晴らしい登山をありがとうございました。

 もう山にも天気にもメンバーにもライチョウにも何もかもに感謝感謝です。

 こんかい写真が膨大になっちゃったけど、めっちゃ厳選してもこんだけいっぱいになっちゃった。容量いっぱい食っちゃったかも。ごめんなさい。