昨日のお休みは前から気になっていたサイクルトレインに乗ってみたいのと、最近作ったフロントバッグをリアに着けるキャリアの実走テストをかねて賢島に行ってきました。
賢島。「かしこじま」と呼びます。
賢島は僕にとって特別な地名で、ずっと憧れていたんです。
べつに賢島に何がある、というわけではなくて、僕はずっと近鉄沿線で生まれ育ってきました。
昔はちょっとしたところへ行くにも電車で移動していたわけです。
電車に乗るとき券売機の上に路線図がありますよね。その路線図を見ていると一番遠いところが「賢島」なんです。
小さい頃の僕からすると賢島というのが、もう世界の果てみたいなイメージがあって「いつか大きくなったら行ってみたい」と思っていたのです。
だからもうこの年になっても「かしこじま」と聞くと胸が高鳴るんです。
ま、ここへ来るのは別に初めてというわけではないのですが。学生時代に自転車でまる一日かけて5万円のMTBでいっこ手前の鵜方駅までは来たことがあるんです。
ですが、ここ賢島駅から電車に乗るのは初めてで、ほんとに賢島に来たという実感がわいたのは今回が初めてです。
今回は遠路はるばるですが大半が車移動で、伊勢神宮のある五十鈴川までは車出来て、そこから賢島までの間だけ自転車で走りました。距離にして30kmほど。
ほんとは60kmほどのコースを考えていたんですが、思いのほかここへ来るまで時間がかかり、初め雨模様だったのと電車の時間を考えてショートコースにしました。ま、今回はサイクルトレインとキャリアの実走テストがメインですから。
コインパーキング探しに少々右往左往しつつもいいところを見つけ、走行開始。
おかげ横丁の横から以前伊勢ツーリングで走った五十鈴川沿いの道を走ります。路肩が狭くカーブの多い道で時々渋滞を作りつつ気持ちよく走行。いつの間にか雨は上がっていました。
峠を越えてからは長い下り。バイパスのような広い道をスイスイ走る。キャリアは問題なし。しいて言うなら荷物を積んだ時特有のダンシングした時にふらつくくらい。これはしょうがない。
それよりもリュックを背負わなくていいのはとても快適。
ほどなく鵜方の街中に。賢島まであと2kmという表示にあっけなさを感じつつもお昼ご飯のお店を探します。
まずは賢島駅について時刻表とサイクルトレイン可かどうか確認。駅員さんに聞くとOKとのこと。
入口にかわいいラッコのキャラクターがいっぱいいました。ラッコといえば鳥羽のイメージ。
お昼ご飯を探そうとすると入り口すぐわきに食堂があって、めんどくさいのでここにすることにしました。
これがいけなかった。
とても空いているお店で、入り口にお客さん二人だけ。
とりあえず入ってみるとおばさんにテーブルに案内されメニューを手渡されました。
メニューをみると目が見はりました。
「手ごね寿司定食2300円 伊勢うどん定食2100円 カレー1400」?!
たっか!しかもこれだけ?
どうしよう・・・もう出ていく勇気もない。一応聞いてみるか・・・「定食しかないんですか?」
「伊勢うどん単品ならありますが」
・・・しょうがない。伊勢うどんあんまり好きじゃないんですが・・・やはりうどんはコシがある方が好きなんです。伊勢うどんとは、めっちゃぐずぐずに柔らかいうどんにだし醤油みたいなのをかけて混ぜて食べます。
「それでお願いします。」
「1000円です」「・・・はい」
高い。めっちゃ高いがダメージを最小限にするにはしょうがない。はあ〜。
待っている間にこのお店をグーグルで調べてみる。やはり★2.6。みな口をそろえてぼったくりと書いてあった。
調べればよかった。しかも近くにおいしそうで手ごろなお店がありました。
とりあえず伊勢うどんを食べ、電車までの時間ちょっと海へ。伊勢うどんは過去の記憶ほどまずくはなかった。うまくもなかったけど。
駅に着くと警察官がいてちょっと物々しい感じでした。サミットかな。
ホームにはしまかぜ、アーバンライナー、特急が止まっていました。
近鉄の車両ってめっちゃかっこいいですよね。ひのとりもめっちゃかっこいいし。いいデザインしてます。色使いも。
電車が来たので自転車ごと乗り込みます。僕はワンマンの各駅停車です。
ここで問題発生というわけではないのですが、途中の駅で運転手さんが来て、「実は平日のサイクルトレインはいっこ前の電車までなんです」とのこと。
ええ!?全然知らなかった。この場で降ろされるというわけではなく、今回は許してくれました。後で調べてみると書いてありましたがめっちゃわかりにくい。
というわけで無事車のある五十鈴川に帰ってくることができました。
この後伊勢神宮をお参りし、長いドライブをして帰りました。
このプランはちょっとイベントには使えないですな。近鉄結構乗客多いし。
でもキャリアはよかった。
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