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 シルクロード的日常は、日頃のお店やその周辺、朝走りや通勤途中などにふと心に思ったことや、出来事などをてきとうに書き綴った日記です。
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乗鞍ツーリングに行ってきました。

 先週末は毎年恒例乗鞍ツーリングへ行ってきました。毎年、このツーリングへ行くのですが、必ず心配する事があります。それは天気です。当然自転車で走るのだから晴れがいいのですが、乗鞍ツーリングは最高点が標高2700mを超えるので、もう立派な登山なのです。8月といえど雪渓が残っており、スキーをする人たちを横目に見ながら走る事になります。話がそれましたが、自転車でのツーリングコースですが、高山を登山するくらいの気持ちも必要ということなのです。

 いつも僕たちが行く時期というのは、雨が降る事が少なく、高山に来ている、という気持ちが薄れていました。今回はそんな慣れによる高山をなめた僕の気持ちに、カツをいれられたツーリングとなりました。

 さて、いつものように車を乗り合わせ、いつものように乗鞍高原を目指しました。途中サービスエリアやラーメン屋などに寄り道しつつ、旅行気分を楽しみながら車を走らせました。気候は飛騨あたりから夕立が降り始め、雨模様に。ところが乗鞍高原に着く頃には雨が上がり、青空が見えていました。僕らは喜んで高原の近くの白樺峠へお散歩走りに行きました。そこで景色や森を楽しみ、楽しく宿に戻ってきたのですが、メンバーの一人(通称ろーにん)がいつまで待っても戻って来ません。ややこしい分岐で彼を一人で待っていると土砂降りに。ちょうど奴がいるであろう場所に突然落雷が。奴が黒こげになってやしないかと焦って見に行くと「目の前に落ちた〜!」となぜか嬉しそうに走ってきました。

 次の日、朝から天気は快晴。すばらしい景色の安房峠を楽しみ、気持ちの良い乗鞍高原までのルートとなりました。そして晴天のまま頂上畳平を目指すこととなりました。先日の雨のおかげで空気は澄み、またもすばらしいツーリングになるかと思いきや、ちょうど位ヶ原を超えたあたりで頂上を見ると、ガスが発生しているのが見え、天気が崩れるかもしれないという不安がでたものの、それでも晴天のため晴れる事を期待して走りました。

 頂上に着くと、ガスが晴れたり、ガスに覆われたりを繰り返す状態で、でもちょっとずつ天候が悪化してきました。天気が崩れそうなので、ほかのメンバーは先に下山しました。僕はメンバーの一人(またもローニン)がまだ上がってこないので峠の頂上で一人待つことにしました。すると、ガスが晴れたときにちょうど上高地の方面からものすごく発達した積乱雲がこっちへ向かっているのが見えました。時間が無いとは思いつつ、でも放っておくわけにはいけないので待っていました。すると、ちょうど奴が登っているであろう場所からまた雷の音が。雷雲に峠が覆われ、ちょっとやだな〜、と思っていると雲の中に奴の姿が。お疲れのねぎらいもそこそこに、積乱雲が近いので、どこにも寄らずに下山道にはいりました。

 ところが、雲の中に突入したとたんに土砂降り。ものすごい雨と風で下り坂なのに進めなくなるくらい。まるで放水を真正面から喰らっているみたいで、息も出来ず、思わず止まってしまいました。気がつくと奴の姿がありません。奴はロード初心者で、装備も夏ジャージにウィンドブレーカーのみ。僕は一応山用のヤッケを上下着込んでいるからいいものの、すごく冷たい雨の中(標高2000m以上)、低体温症の危険性もあり、奴はこれ以上走行が不能ではないかと判断し、一人先に下山し、道路パトロールに救助をお願いしようと先に進みました。

 豪雨の中、必死に下っているといきなり目の前が青白い光に包まれ、そのあと爆音がしました。どうやら近くに雷が落ちたみたいです。衝撃波のような空気の振動を感じ、ぞっとしながらもなんとか降りる事が出来ました。その後奴もなんとか自力で下山する事が出来、なんとか全員無事ゴールできました。

 はっきりいって山をなめていました。いつもはさわやかなコースなので、軽い気持ちでしたが、一つ間違えると悲惨な事態に巻き込まれてもおかしくありませんでした。ほんとに反省しました。でもまた来ます。ちゃんと気をつけます。

 ・・・それにしても、どうして奴に関わるとこう雷に襲われるのでしょうか。ショート班の一番先に降りたメンバーは雷はおろかほとんど雨にも濡れなかったみたいです。前日のことといい、奴に関わると雷に襲われるみたいです。よっぽど山の神のかんに障る事をしたのでしょう。メンバーの中ではそういうジンクスになってしまいました。

 このあと、平湯の温泉に行ったのですが、さきほどの雷のせいでボイラーが止まって水しかでませんでした。雷の説明を受けたとき、メンバー全員が、奴に「おまえのせいだ!」と責めました。

 まあ、いろいろありましたが、心に残るツーリングとなりました。