お店の段ボールが溜まると、段ボール回収業者まで段ボールを持って行っています。普通に国道を通って行くことも出来るのですが、ちょっとした田園風景の裏道を行くのが好きなので、わざわざ裏道を通って運んでいます。
だいたい月に一度くらい通っているのですが、このあたりは昔からの旧家があり、すばらしく庭の管理が行き届いていて、田んぼや畑もそれはそれは綺麗に丁寧に維持管理されています。何十年、いや、何百年一度も途切れることなく、大事にされてきて、畑の一つの完成形というか、これも一つの大きな「人工物」として、大事な遺産だなあ、と感じます。
話はそれましたが、いつも通る道沿いに1本の柿の木があります。暖かい時期はいっぱい葉っぱを茂らし、そして実をつけて、天に向かって勢いよく元気な姿を見せてくれます。
不思議なことに暖かい時期だと、木だというのに、なんか太陽に向かって躍動的にみえます。木の表面も動物のように脈打っているような、そんな錯覚をします。
ところが、今日その木を見ると、まるで石のように、かっちり固まっているように見えます。一年中、木が動く姿なんて見ることが出来ないのに、不思議な感じです。
僕らも寒い中歩くときにきゅっと堅くなるように、木々も堅くなっているんでしょうね。
春の訪れを待ち焦がれる気持ちは、僕らよりもずっとずっと強いんでしょう。
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