今日、お店に小学生4年生くらいかなあ、の男の子とお姉さんが袋を持ってお店に来てくれました。
何かあったかな・・・と聞くと「前自転車を見てくれてありがとうございました」と言って、「これどうぞ」と袋を渡してくれました。
中をのぞくと立派なたけのこ。「わあ、これたけのこやん!すごいね。これくれるの?」「はい。これね、僕が掘ったの」「へえ、これを?すごいね」
そういえば僕も家の隣が竹林で、もう今は住宅地になっちゃったけど、よくたけのこをほっていました。彼みたいな年の頃には一番掘っていたのではないかなあ。そして掘ったたけのこは近所の方にあげていました。その時のおじちゃんおばちゃんはみんなすごく嬉しそうにしてくれていました。
たけのこをもらったことはすごく嬉しいけど、それ以上に自分が掘ったたけのこを持ってきてくれた、という彼の笑顔と、その気持がすごくありがたく思いました。
あの時の近所の人があんなに嬉しそうな気持ちをしてくれたのはこのことだったんだ、と今もらう側になって初めてわかりました。そして、あげたときにあんなに嬉しそうな顔をしてくれるのもすごく嬉しかったなあ。喜んでもらう顔が見たくてほっていたような。
あの頃の自分が戻ってくると同時に、ああ、僕も年月を重ねたんだなあ、とちょっとしみじみ思いました。しみじみ。
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