|
昨日の水曜日は時間が空いたので自転車に乗ることにしました。
最近は輪行ツーリングにはまっているので水曜日は輪行袋をもって走りに行っています。
もっぱら輪行ツーリングといえば伊勢方面か四日市方面ばかりで西の方へ行ったことがありません。
西は程よいルートを見つけにくいのと、人が多くて輪行に向かないんじゃないか、と思っていたからです。
でも一度行ってみないと分からないので今回初めて和歌山輪行ツーリングに行ってみることにしました。
コースは九度山から高野山、それから湯浅まで下って輪行して帰ってくる計画でした。
朝渋滞のなか南へ車で移動します。大和高田あたりの渋滞は本当に何とかならんのか、と思います。京奈和もここを早く通すべきだと思いますけどね。
思っていたよりも30分多くかかり九度山へ。
道の駅の横の町営駐車場に車を置きいざ出発。
道の駅でジュースを購入しボトルに詰めて走ります。
昨日は紀の川の影響でものすごい川霧で、視界が10mほどでした。
高野山に向かって谷間を走るのですが、こんなところに鉄道があることに驚きます。しばらく線路と並行して走るのですが、ちょうど電車が通りました。
狭い谷に鉄道の車輪のこすれる音が響きます。この谷間の住民には時報のようなものでしょうか。
少し走ると線路とは別れを告げて上り坂になります。勾配は6%前後でいうほどきつくはありません。しかも途中何か所か工事で交互通行があり何度も強制的に休憩させられます。いぜん車で走った時の方がカーブが多くしんどく感じました。
坦々と登っていくと空が開けて高野山の大門が現れます。
ここが高野山の入り口ですが入らずにスルーします。
ここからは基本下り坂。
前日の雨のせいで路面がウェットなのでスピードを注意しながら下ります。
下りも深い谷を軽いアップダウンを繰り返しながら進みます。
途中すごい山の中にいきなり集落が現れて驚きます。
ここの人たちはいったいどんな生活をしているのか、なんでこんなところに住むことになったのか、なんか気になります。
そんなことを考えながら下っていくと比較的にぎやかな集落があり、そこにいかにも地元というスーパーがあったのでパンとコロッケを購入し、近くの河原で腹ごしらえをしました。
コロッケは揚げたてであったかくておいしかった。
それからはずーーと川沿いの道を軽いアップダウンを繰り返しながら走ります。
湯浅の町に近づくにつれて、杉林だった山はミカン畑に変わってきます。
それを見るともう海が近いことを感じられてうれしくなります。
たわわに実ったミカン畑の脇にはミカンの直売所が。
これがめちゃくちゃおいしいんです。新鮮で熟してから収穫しているから、奈良で売っているそれとはもう比べ物にならないんです。しかも100円。
しかし、今回は自転車です。
う〜ん。買って帰りたい・・・でも自転車だし・・・いや、もうすぐゴールだから少々重くなっても・・・ああ、ほしい。
というわけで一袋購入。
買ってしまった・・・少し重くなったけど悔いはない。
しばらくするとまたありました。
一個買ったから二個も変わらんでしょ。
ちょっと思い。でも悔いはない。もうゆっくり走ろ。あとは下りだし。
湯浅の町に入るとせっかくだから海が見たくなりました。
裏道を走っていると醤油発祥の看板が。ここは醤油で有名な湯浅。
ところが海岸は堤防に阻まれて海が見えませんでした。
どうしても海が見たいので後ろが重いですが丘を越えて広川ビーチ方面へ。;
海沿いを走るとまたミカンの直売所が。見て見るとここのミカンは海藻を肥料にしていておいしいんだそう。
そういわれたら素通りできません。一応鞄にもう少し入りそうです。でも重量的に大丈夫か?
ええい、そのときはそのときだ!
さすがに走り出すと重い。ダンシングするとホイールかフレームかキャリアのどこかがたわむ感じがします。しかもまた丘越えがありました。悔いは・・・・ナイ・・。
やっときれいな海岸に出たらボートをしている人がいて車を見ると奈良なんばー。海が好きだねえ。お互い。
海で少し遊んで近くの広川ビーチの駅に到着しました。
乗った電車が一人座りで通路が広い車両でした。これは輪行するのにいい感じでした。
和歌山駅からは人生初の和歌山線に乗りました。思いのほか人がいっぱいで驚きました。ほとんどが学生でしたが。
和歌山までの車窓ではミカン畑が見えましたが、和歌山線の車窓からは木におばけがいっぱいなっていました。最後の写真。
今回はミカンをいっぱい積んで最後は修行のようになりました。
ミカン欲に負けて罰が当たった、というえばそうではなく、今回のミカン積載で新しい発見をしたのも事実です。
ミカンで重心が移動し、ペダリングが大幅に変わり、僕がいままで持っていたフレーム設計の理念を一から考え直させるような発見でした。
まあ、普通のビルダーさんなら知ってて当たり前かもしれませんが、僕には大きな発見でした。
高野山の仏様が少しだけご加護をくださったのかもしれません。山門だけで素通りしてすみませんでした。こんどお参りに行きます。
|