今朝じゃないんだけど、ちょっと前、自転車でお店に行く途中、とても青空が綺麗だったので、高いところから風景写真を撮ろうと、寄り道していきました。
ぷらぷらと住宅地の坂を上がり、高台にさしかかったところ、なぜか草が後輪に絡まったので止まって外しました。
この場所はちょっとした山の坂の上で、奈良盆地が良く見渡せる別世界です。
そこに家が何軒かと、アパートがあり、窓が奈良盆地に向かっています。毎日この景色を眺めながら生活するのはちょっとした贅沢だなあ、とちょっとしたあこがれがあります。
まあ、そんなこんなでよっこらと、ペダルをこぎ出そうとすると、男の子が声をかけてきました。「自転車のプロですか?」といわれたのですが、どう答えていいか「ん、んああ」と変な返事をしてしまいました。「なにか技はできますか?」「まあ、これなら・・・」と、下手なウィリーとスタンディングをしました。「すごーい!」もう大はしゃぎです。
「おにいさん(おじさんとは呼ばれなかった)こっち来れる?」と少年が崖を登りました。どうやらクリ拾いをしている途中だったみたいで、いっしょに拾おう、という事みたいでした。
一緒にクリ拾いをして、僕が木に登って落としてやると、興奮して拾っていました。もうすっかり打ち解けた彼は「遊ぼう遊ぼう」と、放してくれませんでした。
最近は知らない人と話さないとか、世知辛いことが多い中、こんなに人なつっこいの子は珍しいかもしれません。仕事があるので泣く泣く分かれましたが、また今度一緒に自転車に乗る約束をしました。
綺麗な青空の近くに住んでいるからでしょうか。よくすんだ目をした少年でした。
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