お店の上の階は、公文式の教室になっています。夕方になると、送り向かいの車がいっぱい来ます。当然公文に通う子供たちはお店の前で親の車を待ちます。だから公文の日はお店の前でよく子供が走り回っています。
今日、お店でお客さんとわいわいやっていると、小学生くらいの女の子が、入り口から中をじっと見ています。しかもお店ではなく、僕をじっと見ています。なにか用かな、と出て行くと、女の子は「ねじがいっぱい落ちてるよ」と教えてくれました。
お店の前にいろんなものが転がっているので、それを拾って遊んでいる子や、わざわざ届けてくれる子もいるので、いつものように「ああ、ありがとうね」といってほほえんでねじをもらうと、「ここにも、ここにもおちてる」と,指でさして教えてくれました。
「ああ、ああ、ありがとう」といって拾うと、僕をじっと見て、「ちゃんと掃除しなさい」とまるで母親のように言い放って、ぷい、と行ってしまいました。僕はねじを持ったまま立ち尽くしてしまいました。
これだと、次の公文の日までに掃除しておかないといけません。次の公文の日が怖いです。
|