昨日のお休みは十津川村のシングルトラックに走りに行ってきました。前々からずっと気になっていた場所で、探検に行くチャンスをうかがっていました。そしてついに昨日チャンスが到来したわけですが、許された時間をフルに活用しようと、お店を閉めてからそのまま十津川に行きました。
朝は天気は小雨。ある集落の上から森に入りました。十津川、というか紀伊半島の山は不思議で、なぜこんなところに!?というところに集落があります。車一台ぎりぎりの道をどんどん行くと、数軒だけの集落あったりします。いったいどんな暮らしをしているか密着してみたくなります。そしてもうひとつ不思議があります。十津川はとてもとても深い森が広がっているのですが、すごく人の生活の気配がします。森の奥にいきなりお地蔵様があったり、道標があったり、崩れたところを整備してあったり。まさか人がまだ生活に利用しているのではないか?と思ってしまいます。
道はよく人が通っていたからMTBで走りやすく、途中崩れて埋まっているところが何箇所かあるものの、どんどん進んでいくことができました。
そこでおどろくべきものがありました。それは集落の跡です。いわゆる廃村です。その村に行くまでの道路はなく、シングルトラックを進んでいった先なのです。しかし、電線は引いてあり、比較的新しい電信柱があります。だから、ある程度最近まで人が住んでいた気配があります。家はもう朽ちていて、ほとんどが崩壊しています。小学校の跡もありました。なぜ道路が無いのでしょうか。電気があるのに。村の住民が反対したのでしょうか。それとも歴史的ななにかがあるのでしょうか。
こんな人知れず険しい険しい山の奥に人が住んでいたとは、なんかいろんな伝説を想像してしまいます。壊れた家の前で、この景色を毎日毎日見ていることを想像すると、寂しさに心が沈みそうになります。にぎやかな時代があったかもしれませんが(小学校があったくらい)村の最後の住民はどんな日々を過ごしていたのでしょうか。
十津川は別世界でした。まだまだ森と人がとても近く、自動車が余り浸透していないのか、歩いていけないところに家があったり、川の対岸の森の中につり橋が伸びていたり、いまだ徒歩で生活している人がいるみたいです。
いま、僕は十津川の魅力に取り付かれています。今回のコース、MTBで走るにはけっこう走れるのですが、途中の集落の跡や、廃屋のことを考えると、ちょっとおすすめしかねますね。ちょっと怖いです。
でも、また行きたくなってしまいます。十津川は不思議な魅力に溢れています。
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