昨日は午後から時間が空いたので、ツーリングに行って来ました。
普段まとまった時間が開くことが殆ど無いので、いままで走ったことのないところを計画しました。
そこでふと思いついたのが、奈良の東の山の中から、松阪へ抜けてやろうと考えました。途中高見峠(トンネル)があるものの、そのあとは海へ向かって下り基調。僕は山の中育ちなので、山を越えて海へ抜けるコースというのが、なんというか、僕の頭の中のツーリングの基本形なんです。しかも海は当然温暖な場所。けっして日本海ではなく、太平洋なんです。あ、これはあくまで僕の勝手な理想なんです。なんか日本海はなんというか、演歌な感じがして、太平洋は明るい感じがして、というイメージです。あ、何度も言うけど、僕の勝手なイメージです。だから、山が険しくて、深くて寒いイメージが濃ければ濃いいほど、海へ出た時の感動が大きいということなんです。
さて、そんな感じで、駅のパーキングに車を置き、自転車で青い大きな海を目指して走り出しました。計画していたルートは、国道166号で高見山を超え、松阪へ抜けるルートだったのですが、なんといきなり問題が。走りだして15kmほどにある小さな峠、佐倉峠ががけ崩れで通行止め、ちょうど通りがかりの軽トラックの方に聞くと、完全通行不可だそうでした。オーマイー・・・。
これで諦めなんかつくはずもなく、すぐルートを変更。曽爾村方面から都祁村、美杉村を抜ける368号線を行くルートに変更しました。実はこのルートも走ったことがなく、まえまえから気になっていたルートでした。
この道は都祁村まで(奈良県内)までは2車線でアップダウンがあるもののかなり広い快適なルートでした。ところが美杉村(三重県側)に入ると、急に道が細くなったり、小さい集落をつなぐ山道に変わります。途中別荘地の跡があったり、廃村だと思えば人が住んでいたり、こんな山の中によく引いたなあ、と思うような鉄道(跡)があったりと、人の存在が逆に寂しさを醸し出しているようななんとも味わい深いルートでした。昔は伊勢街道として、それから林業でそれなりに栄えていたものかもしれません。
松阪の街は僕が想像していた以上に都会でびっくりしました。そのまま電車に乗ってもいいのですが、どうしても海が見たかったのと、鉄道路線の関係上伊勢中川駅まで行くことにしました。松阪牛も一人で食べてもしょうがないので諦めました。
天気は曇り空で青い海というわけでもなく、しかも工業地帯の大きな港でしたが、波の音を聞きながら走ってきたルートを思い返すと、なかなか感慨深いものでした。
あとは伊勢中川駅まで走り、(途中有料道路か!?思うような道に入り込み焦りましたが)輪行袋に自転車を詰め込み、ノンアルコールビールで自分に乾杯しつつ帰って来ました。
ああ、また行きたいなあ・・・。
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